介護の原点への回帰
最先端の"ユニットケア"も通過点といわれるように、ユニットケアは介護スタイルとしての王道ではなく、介護の原点(=生活の継続性、個別性の尊重など)を目指す中の一つの方法でしかすぎません。 われわれ介護保険サービスを提供する事業者(以下「介護事業者」という。)は、国の制度により介護報酬が削減され、ともすれば効率的な運営を目指してしまいがちになります。
しかし、この効率的な運営は反面、ご利用者にとっては非人道的・非人間的な介護スタイルとなりがちです。
また、一方で、職員側には、労働の不安定・仕事への意欲の喪失等を招いてしまう恐れが大となります。そんな今だからこそ、なおさら介護の原点に回帰する必要性があります。

介護人材の獲得(事業運営の一般開示)
日本全国でようやく景気回復の兆しが見え始めた昨今、介護人材の雇用は日々難しくなっており、われわれ事業者側も、もう一度、目指すべき道を内外に示す必要性があります。

目的
良い施設・良い事業所とは?
良い介護とは?
こんな苦しい時代だからこそ、明日という未来を見据えた取り組みの重要性をしっかりと認識し、介護事業を営む者、介護に従事する者が自由闊達に意見をくみ交わし、互いに切磋琢磨する場の構築を目的とします。
公の取り組みにのみ依存するのではなく、施設及び事業所が相互・積極的にその実情を開示することによって、介護・福祉ビジネス業界を目指す方々に、今一度、介護の仕事の素晴らしさを知ってもらえる機会を提供し、介護人材の確保を目的とします。

会長挨拶
今の時代、数字(金銭)のみで、うっかりと介護や福祉を語っているような気がいたします。
巷では、タイミングよく時代に乗り、効率のよい経営をすれば、この世界の寵児ともてはやされます。 『本当によい介護とは?』
『本当によい事業所とは?』
『これらは数字だけで物語れるのだろうか?』
『何をするからよいと言える?』
これらの問いには、我々は、ただ漫然と明快な回答が出せずにいるだけです。
だからといって、即座に数字にこだわれば、それはいびつなものにしかなりかねません。
よいと言えることがはっきり見えないからといって、このまま目をつぶってしまえば、その先はなくなってしまいがちです。
そうであるなら、自分たちでよいと思えることを見据えて取り組み、利用される方々の笑顔でその答えを得るしかありません。数字がもてはやされる時代だからこそ、眞(まこと)を目指した取り組みが必要ではないのでしょうか。
この業界で活躍されておられても、目先・口先だけの空間を通り抜けた人たちは、いつかきっと本物に気付くはずです。そんな今だからこそ、真実を追究する努力を惜しまず、耐えしのぎ、信じてひたすらまっすぐに前進して行けば、この業界にもきっと光り輝く未来があるはずだと信じてやみません。
岡山県介護事業所運営向上ネットワーク会長 大城憲一郎